脳科学研究者の茂木健一郎さんのチームが発表したのですが、お化粧した自分の顔を女性の脳は他人と認識するとはびっくり! その発表のPDFファイルで脳の血流が活発になった部位の画像が配付されているのを見たのですが、通常、自分の顔と認識している部位と化粧した顔を見た時ではあきらかに違う部位が活発化しているの。
お化粧の効能はたとえば認知症の老人にもいい結果をもたらすとかが以前から言われていたけれど、ドーパミンの分泌とかの専門的な裏付けが出てくると本当に面白いです。
脳科学は元々私の大好きな分野なので「脳の中の幽霊」など一般向けの本をみつけては読んでいました。恋愛も脳内物質の成せるわざ、とかの話になってくるとさすがにロマンがなくなってきますが、もっともっと脳の働きが解明されてメンタルヘルスの治療にも役立つといいなあと思います。だって鬱病だって極端なモノアミンと血流の減少によるもので化学的に診断できるなんてね。一昔前じゃ「そんなの気の迷い」「元気出せば治る」なんて言われていたんですものねえ。
今回の研究はそれをお化粧に絞ったのが興味深いです。お化粧すると自信が出てしていない時よりも積極的な行動をとれるのは日々実感していることですしね。そうそう、トランスジェンダーではない男性も忘年会などの余興で女装するのが好きだったりしますよね。その時彼らの脳内でどんなことが起きているのかも知りたいなあ…。
ラベル:脳科学